「自分も楽しくガーナ人も楽しく」

ガーナ食糧農業省
アダンシ・ノース郡事務所
農畜産物加工
三上志保

(ガーナ教育サービス アダンシ・ノース郡事務所 小学校教諭 吉田華奈さんについて)

私は農村地域で農産物加工の技術指導をしている。私と同じ地域の小学校で、算数と理科を巡回指導している吉田華奈さんを紹介したい。

彼女は私が赴任する1年前に赴任しガーナ人の家に住んでいるが、ガーナ人との共同生活は楽ではない。彼女の1日は朝5時の井戸の水汲みからスタートする。一回に汲む水の量は50リットルを超える。水汲みが終わったら家族と一緒に家の周りを掃く、こってりしたガーナ食を食べるのが日課になっている。

家にいる時は、世話好きなガーナ人やその親戚が頻繁に部屋を訪れてくるので、プライバシーはほとんどない。家にいない時でも、同居人へまめに電話をかけなくてはいけない(ガーナ人は電話が好き)など、日本人には慣れないことばかりの生活である。

しかし、彼女はガーナ人やここでの活動が大好きなのだ。彼女が言うには、ガーナ人と同じ生活をしていると彼らの言動に共感できることが多くなり、例えば日本では考えられないような場面に遭遇してもそんなに腹が立たなくなるのだそうである。

また、自分が考えた教材で子ども達が楽しそうに学んでいる姿や、一緒に考案した教材を使った先生から「子どもの反応が良かった。ありがとう!」と言ってもらった時はこの上なく嬉しいと言う。

自分が楽しまないと周りの人も楽しくない。

だからここでの生活や活動をとことん楽しもうと笑顔でがんばる彼女はとても輝いている。
私も彼女のように今よりも懐を広げ‘自分も楽しくガーナ人も楽しく’をモットーにがんばっていきたい。
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